後悔のない、お布施を。
はじめてインドを訪れたのは、23歳の時。
当時、ヨガとインド料理とアーユルヴェーダにハマっており、その全てを同時に受けられるレッスンが現地であることを知り、迷わず飛び込んだ。
「インドへ行きたい!行きたい!行きたい!」
寝ても醒めても、毎日、天に向かって叫ぶような気持ちで、強くつよく想い続けていたら、運と縁が重なって数ヶ月後には、関空からマサラの香る地へと飛び立つことが出来た。
何ということ。
日程も内容も、コスパも申し分ない。
加えて、無料で「地球の歩き方」まで、天から降ってきた。有り難い(笑)
叶えたい夢があるのなら、強くつよく想い続けること。
そう身を以て体験させてくれたエピソードのひとつだった。
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現地のアシュラム(ヨガ道場)にて、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)のセッションが受けられることになり、参加してみることになった。
アーユルヴェーダのお医者さんの卵みたいな女性がいて、その方に脈診をしてもらい、いくつか問診を受けながら、今の自分に必要なことをアドバイスしてもらったり、必要な処方箋をもらったりするのだ。
かなり省略して書いてみたけれど、内容は大体こんな感じ。
僅かな滞在期間にもフィジカルとメンタルの両面で自分を知れる機会となった。
最終日に、お代を払おうとして
「いくらですか?」と聞くと
”あなたの気持ち次第です”
と笑顔で言われてしまった。
拍子抜け。笑
答えに困って、結局は周囲に大体の相場を教えてもらって払ったっけ?
その時に、掛けられた言葉は今でも忘れない。
”後悔のないお布施を”
お金だけに限らず、他人に施しをする時は、いついかなる時も後悔のないように。
わたしはそう受け取ることにした。
旅の中でも、これまでの人生においても強く印象づけられる言葉となった。
旅の意味をリアルタイムで知れることは、ほとんどない。
一定の期間を経て、あぁ、あの時の旅はこういうことを今の自分に伝えたかったんだ、と知ることになる。
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先日、「迷うなら、所詮いらないってこと。」というタイトルで想いを綴った。
reborn-to-be-free.hatenablog.com
だけど、書く前の構成は全く違うものだった。
書いているうちに方向性が変わることはよくあることだけど、本当に書きたかったことは別にある。
だから、それも忘れないうちに書いておこうと思う。
ということで、早速、筆をとる改め、キーボードを叩いています。
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ものは少ないに越したことはない、がモットーかつ、何より少なく暮らしたい願望ゆえ、本当に欲しいもの以外、あまり物を買わないようにしている。
”持てる者より、持たざる者の方が煩いがない”
この言葉を聞いた時、あぁ〜、言い得て妙やなぁ、となったのを覚えている。
必要最低限で生きることは、余計な思考を払拭させ、目の前のことに集中する気持ちも高めてくれる。
マイ断捨離ブームが沸き起こる度にお世話になっているメルカリ。
サービスがリリースされたのは、たしか3〜4年前?
当時は、目新しいサービスということでメディアがこぞって取り上げていたのを覚えている。
...が、わたしがこのサービスを使いはじめたのは、ちょうど1年前にあたる。
いくつかの例外を除いて、いつも何か新しいものを取り入れる時は、後発にあたることが多い。
しばらくは大抵傍観者を決め込んで、周りの同行を観察しているタイプだ。
新し物好きの皆さん、先に実験しておいて。笑
という感じで。
そして、何かのタイミングを見計って亀のようにノソノソと動き出す。
ほなら、やってみよう、かと。
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メルカリの記念すべき第一回目のやり取りの緊張は、今でも忘れない。
素人の物販のやり取りがうまく成立するのか、
ちゃんと届くんだろうか、
届いた商品にクレームを言われたりはしないだろうか...etc
物販、若葉マークのわたしには、全てが未知の世界だった。
…が、蓋を開けてみると、意外とカンタンに出来た。
何度かやり取りをしていくうちに、中には礼儀に欠ける人がいたり、変わった人もいたけれど、わたしのやり取りさせてもらった人の多くは、きちんとした人が圧倒的に多かった印象だ。
自分は「目には目を、歯には歯をタイプ」の人間なので、万が一、地雷っぽい人に当たったら、同じような出方をしてしまうだろう。笑
逆も然り。
丁寧な出方をされてしまったら、もうこれくらいでいいかと価格交渉をするのも、されるのも折れてしまう。
メルカリの最高出品金額は、
9,999,999円。
最近は、類似品もあまりなく相場の検討がつかないものを出品する時は、敢えてこの金額を提示するようにした。
目立つし、他との差別化も図れるような気がしている。
実際には、※注意書きの欄にお好きな金額を言い値でお願いします、と書いている。
すると、それを買いたいと思ってくれた人がいくらで買いたいかを交渉してくる。
ふ〜ん。この人は、これくらいの価格で買いたいのか、と。
いいよ!
言い値でお願いします、と書いている手前、過去に言われた金額以上に再交渉したことはない。
持ちつ持たれつの関係上、わたしも誰かに利口な値段で買わせてもらったら、こちらが売り手に回る際も、なるべくやさしくありたいと思ってしまう。
他にメリットを挙げるとすると、市場価値みたいなのが知れて一石二鳥でおもしろい。
それにしても、物の価値って一体誰が決めるんでしょうねぇ。
毎回、出品する度に思う。
これからも、双方にwin-winの臨界点を探っていきたいと思う。
メルカリの手数料が商品の1割というのは高すぎるので、三方良し、とは口が裂けても言わないがwww
プラットフォームをお借りしている手前、仕方のないことか?
毎回、商品が売れて発送するまでは、娘をお嫁に出す親のような気持ちになる。
サクッと、クリーニングを済ませ、「ありがとう」と心から気持ちを添えながら、梱包する。
「気に入ってもらうねんで〜」
とおまじない。
取引が終わった後に、相互評価をするのだが、期待以上の感想を届けてもらうととびっきり嬉しくなる。
自分がしてほしいことを出来る限り、相手にも率先してする、という教えは、タイトルにも通ずることがあるように思う。
人間だから、いろんな日があるけど、出来る限り、ね。
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余談になるが、昨年メルカリをはじめて、1ヶ月のうちに30〜40点ほどを譲り渡して、一旦燃え尽きた。
有り難くメルカリで貯めたお金は、AppleWatchを買う、軍資金にさせてもらった。
そこは、もちろん、Appleで正規の新品を買ったのだけど。笑
おしまい。