旅と時々、アファメーション

旅と時々、アファメーション

チキンだけど、冒険好き。

格好いい大人に憧れて

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中学校の卒業アルバムの

 

最後のページの寄せ書きには、

 

”素敵な大人になれ”と

 

さりげなくも確かな存在感で書いてあった。

 

シンプルで刺さる言葉が持つ響きは特別で、

 

卒業して15年近く経とうとした今でも覚えている。

 

…が、その記憶に残る一言はわたしだけではなく、

 

こぞって引かない生徒一人ひとりに言葉を選んでいる暇はないから、

 

みんなに同じことを書いているんだ、と夢から醒める一言を先生自らが暴露してくれた。

 

どうも、ありがとう笑

 

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子どもの頃の自分が二十代半ばの素敵な大人に見た背中というのは、

 

もっと何というか、かっこよくてオトナっぽく映っていたように思う。

 

当時、自分が憧れ抱いていた”オトナっぽい”を言語化してみた?

 

・「ねぇ、これ何?」と聞いても、嫌な顔せずにどんな角度からも答えてくれる。つまり、何でも知ってる。

 

・オトナの余裕がある

 

・見た目までカッコよく、なりたくなるような子どもが憧れる要素を携えている

(憧れてノースリーブとか着てみたいと思って、大人になって買ってみたら、意外とふつう。だった)

 

何でもござれ、スマートにこなしながら、生きているイメージだったと思う。

 

加えて、わがままなわたしのような子どもの扱いにも慣れており、

 

程よく、ハイハイとダメダメ、を使いこなす、

 

飴と鞭の達人のように少なくともわたしには映っていた。

 

でも、いざ自分がその年齢に達してしまうと、

 

あれれ?自分はあんな風に生きれてる?と問いかける瞬間があったりする。

 

冷静に分析して、違うぞー。と思えることがあるから、

 

強いて仮説を立てるなら、

 

彼らはいろんな顔を持ち、

 

その時々で見せる面を変えるように変幻自在なお面を被っていた、

 

ということなのか。

 

つまり、子どものわたしに見せる顔で接してくれていた、、のか?

 

その実は、分からない。

 

「じゃないと辻褄が合わないんだけど…。」

 

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大昔、邪馬台国卑弥呼が牛耳っていたと習った頃、

 

"人に見せる顔はひとつでなきゃいけない"

 

と正気で思っていたことがあった。

 

今思うと、なぜそんなに四角四面に決めつけていたのか?

 

ちょっと(いや、かなり)理解に苦しむが、

 

「自分というキャラクターは、ひとつでなきゃいけない」

 

と狭い世界にルールを設けて、苦しんでいたように思う。

 

レパートリーがあってもいいのにね?

 

親に見せる顔と

 

フランクに過ごせる友人たちに見せる顔と

 

恋人に見せる顔と

 

上司に見せる顔と

 

旅で出会った行きずりの他人に見せる顔…

 

これらは、かならずしも一致していなくていいはず。

 

わたしが憧れた格好いい大人がそうしていたように…

 

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話しを戻すと、

 

果たして素敵な大人になれたのか…というと、

 

せめてその街道を歩んでいると信じたい、としか書けないのだが

 

縦に真っ直ぐ伸びられないなら、

 

横や斜めに伸びたったいいじゃないか、と最近は思っている。

 

承認欲求の強い人間だし、大人になっても心は乾いたスポンジのようにいろんなことを吸収し続けていたいと強く思うし、成長している実感を持って行動をしている時に、一番心が喜んでいる気がする。


要は、北山杉のように、綺麗に真っ直ぐピンっとは伸びられないけれど、


昔の甲子園球場で見た緑の蔦みたいには、うねうねと伸びていけそうな気がするのだ。

 

失敗もするし、つまづくし、転ぶし、

 

まだまだ知らないことだらけで

 

賢い人の傍にいさせてもらうと

 

みんなスマートに生きているように見せかけて、

 

意外と泥臭く努力してんなー。と開いた口が塞がらない瞬間も多くある。

 

それでも、わたしには格好いい大人になりたい、と未だに心のどこかで思っている密かな欲求が味方してくれるから大丈夫だ、と根拠のない自信が支えてくれている限りは大丈夫だと思って生きてみます。

 

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【余談】

 

今年読んだ本の中でも、文句なしに5つ星でした★★★★★

  

『30代を無駄に生きるな』

https://amzn.to/3hsm828

 

30代を目前に控えたアラサーのわたしのような人にも、すでに30代にさしかかった人も、すでに突入してまもなく抜けそうな人にも、すでに抜けている人にも響く要素がちりばめられていることと思います。

  

本質を言っておられる方の言葉はこうもすんなり心に入ってくるのか、とあの日書店で衝動買いした自分を褒めてあげたくなりました。