いいね!〜画面越しの実態の見えない「誰か」に認めてもらう作業〜
SNSに中毒性があるのは、
その時間は何も考えなくても済むからだ。
わずかな空き時間でも何もしないと、さすがに手持ち無沙汰。
な・ら・ば、
とスマホをいじって手近な世界とつながってみよう!
というか、さもつながっているかのような感覚に浸らせる。
油断するとわたしもその一人だ。
わたしは、自分にルールを設けることにした。
”自分が主体的になれない時は、やめよう”
ここで言うところの主体性とは、発信・アウトプットに限ったことではなくて、
インプットももちろん含む。
伝えたい明確な何かや、受け取りたい情報が存在する時以外、ちょっと立ち止まって待った、をかけてみる。
何気なしにダラダラ触っているのは、わたしがスマホで遊んでいるのではなくて、
スマホに遊ばれているみたいなもんだな...とふと思った。
何気なくスクロールしているタイムラインから、ふと気づきがもたらされることももちろんあるだろう。
それは否定しない。
でもそれは本当にやることをやった後での話だ。
本当は、やらない向き合わないといけないことが他にちゃんとあるのに、現実逃避してスマホの画面越しに時間が過ぎていくのは虚しい。
そうして次第に感覚が麻痺していく。
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ここ最近、 立て続けにテンプレートのようなDMが届くようになった。
投稿が素敵なので、思わずDMしてしまいました!
自分は、旅を仕事にしています。
良かったら、誰でも今すぐ簡単に稼げる仕組みを共有するので
一緒にお仕事の第一歩を踏み出してみませんか?
積極的に新しい未来をつくりませんか?
(一部抜粋引用)
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つくらん。
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誰でも簡単に稼ぐって、なんやねん。
簡単に出来ることをカンタンに人に教えてしまったら、希少価値が下がっちゃうんじゃない?
努力の過程を無視した、他人のつくったコンテンツで一発当てよう、的な仕組みも輩も大嫌いだ。
フルシカト。
「すごいですね!」
「スゴイですね!」
「凄いですね!」
こんなんも誰でも言える。
この文章、コピペやな...
一瞬でもそう思わせたら終わりだと思う。
自動化するところときちんとやるところを間違えないようにしたい。
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やっぱりどうせなら血の通う生身の人間に褒めてほしいよね。
フォロワー数がなんだ。
(三次元で心から信頼できるかけがえのない人がいることの方がカッコよくないか?)
いいね!の数やリツイートがなんだ。
(君いいセンスしてるね、お願いしたい仕事があるんだけど?って言われる方がうれしいぞ)
いいね!をもらえることは承認欲求の強い人間にとってはおいしい。
でも、SNSは狙いややり方を間違えれば、画面越しに実態のない「誰か」に認めてもらう作業なだけだ。
こんな時代だからこそ、オフラインにも目を向けたい。
”ほんとうの繋がりやチャンスはオフラインにこそ生息している”
小手先のテクニックに振り回されず、きちんと成果を出した上で、
信頼のおける人のこの言葉を、わたしも信じてみたいと思う。