戦略的、ニート
「おしごとって英語でなんて言うの?」
「え?ビジネスちゃうの?」
「スペル知ってる...?」
”business”
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↑上記は、とある日のわたしの脳内ひとり会話である。
busy + ness =(尻尾が" y "のときは" i " にしよう)=business (名詞形のときはnessをガッチャンコ)ってことか!
つまり、”忙しい、こと”か!
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今年のはじめに
あたらしいことを勉強しようと決めて
敢えてニートになってみた。
人間何かに属して何かしていないと不安になるものだし、
これまでのコンフォートゾーンから抜け出すのは怖い。
とても勇気がいる。
しかし、これから先のことを考えると、今敢えてニートになっておく選択肢はぜったいに必要なことだった。
というわけで、世間的によしとされている社会のレールから降りてみた。
わたしが欲しいのは、どこの誰だがよく知りもしらない人に、
「社会のレールに乗って真っ直ぐ進んでて偉いねぇ。」と
認めてもらうことではないし、
比較の対象にもならないが、
1度きりの人生、得意を味方につけて自分らしく、やりたい事を実現して自分も周りも笑顔でいられる環境をつくっていくことだからだ。
だから、仮に誰かに何か言われたとて、よく知らない人の意見は聞かなくていいや、と思うことにしてみた。
今月稼げなくても、半年後、1年後に確実に稼いでいけるスキルを。
そうやって久しぶりに自分の心を奮い立たせてみた。
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時間を捻出しない限りは、深まったことは何も出来ないし、きっかけを掴めない限り、世界も開けていかない。
スキマ時間で何かを生み出せるほど、生産効率の高い人間ではないし、
マルチタスクを器用にこなすタイプの人間でもない。
忙しい現代において、スキマ時間の大切さやそれを上手く活用させることの重要性は、自分も時間に追われた生活をしていた身として、よくよく分かっているつもりだった。
現に、毎日どこかで1時間取れば、ちりも積もれば毎月30時間の捻出につながる。
スキマ時間は馬鹿に出来ない。
しかし、
自分の性格的に、二足のわらじを吐きながら、何かを片手間でやるのは性に合っていなかった。
加えて、これから書く弊害が自分にとっては、何よりのニートにならないことで起こり得るリスクだった。
それは、
細切れになったことにより発生する再起動時間のロスだ。
毎日1時間でもいいからコツコツやる、
それが出来たら言うことないのだけれど、
時間で区切るやり方をしていこうものなら、
再起動するまでに時間がかかる。
捻出した時間1時間を丸ごと勉強に当てられるのではない。
えぇっと、前回どこまで終わったっけ?
復習を兼ねつつ、前回の結末に当たる部分はどこかを辿っていく...
この時点ですでにタイマーは刻々とスタートしているのだ。
一度思考を閉じてしまったら、再起動するまでに思っている以上に時間がかかる。
スキマ時間を使う時、この時間を計算に入れているだろうか?
ただでさえ新しい知識を覚えていくのは物理的に負荷がかかるし、頭を使う仕事(怪しいネットビジネスではないよw)なんだから、
起動するまでの時間は最大のロスなのである。
慣れない行為に対する居心地の悪さもある程度は覚悟しておかないといけないかもしれない。
再起動Windows2000並に遅くてゴメン、と言えど仕方がない。
そもそも、何のためにスキマ時間を使っているかというと
それは、時間を効率的に使う目的があるからだったはず。
だから、ブツ切りの時間を足していくって、実は、効率がすごく悪い。
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人間はスケジュールを埋めたがる生き物。
翌月の予定表がスカスカだったら、
自分は必要とされていないように感じるOLが多い、と
大昔に雑誌か何かのコラムで見た気がするけれど、
本当にそうだろうか...?
正確には、スケジュールが埋まっていることで
働いていたり、充実した感じを演出できるし、
それを安心に繋げているだけではないだろうか?
もし仮にそうなら、それは本質的ではない気がする。
まとめて時間をつくることの大切さ。
ニート期間を振り返り、あたらしい何かを習得する時は、再起動しなくてもいいくらいに大胆に時間を設けることが大切だと身を以て体感した。
集中モードやそのゾーンに入っている時は、敢えてそれを味方につけてやり続ける。
その時に、開いた世界を閉じないこと
自分にブレーキを踏まないこと
別の予定やお決まりのルーティーンのせいで、
中断せざるを得ないのは、非常にもったいない行為だと思う
スケジュールを綺麗に埋めることに酔わない
一度、大胆にスケジュールを区切って
考える時は、集中して考えられる時間を設けてみる、
意外とこっちの方が効率がいい、という気づきだった。
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あたらしいことをはじめたり、
アイデアが必要なときは、
非日常と余白を味方につける。
しゃがんだら、もっと高く跳べるよ、と
不安になる度に言い聞かせている。
【余談】
businessの語源は「busy」であることは正しい解釈ではないそうだ。
日本語でビジネスを表す「business」の語源は、古代英語「bisignisse」らしい。
またこのbisignisseという言葉のもとになったのが古代英語の「bisig」であり、
このbisigがbusinessの語根である「busi」の由来となったらしい。
(ややこしいやー)
”bisig”という古代英語は「気にかける」という意味があり、
businessそのものの語源とされているbisignisseという言葉には
「心配事」や「気遣い」といったような意味があり、
この二つの意味が発展した結果「日常を埋めている物事」という解釈が生まれ、
仕事を意味する現代のbusinessに繋がったとのことだ。
busyもまた古代英語のbisigが由来の言葉であるので、
いうなれば二つの言葉は兄弟のような存在とのこと。
(ふーん。。多分、一生使わない知識だろうな)
ちなみに、ニート。
わたしは、ずっと”Neat”だと素敵な勘違いをしていた。
(英語で”きちんとした”という意味にあたる)
Not in Employment, Education or Trainingの頭文字をとって
”NEET” だったとは。
馬鹿だねぇ。
ビジネスとニートの誤解のダブルパンチで全く有益性のない記事を量産してしまった。